ピロリ菌が陽性であっても全員が除菌できません。必ず胃カメラで観察し、前途の病気があった場合に除菌します。
ピロリ菌の除菌は、胃酸の分泌をおさえる薬と2種類の抗菌薬でおこないます。この薬は必ず7日間飲み続けてください。1回でも服用をやめてしまうと、効果があらわれにくくなります。投薬治療が終了して4週間以降に除菌に成功したかどうか検査します。ピロリ菌が認められた場合、薬の種類を変えて除菌治療を再度おこないます。
ピロリ菌がなくなっても胃がんのリスクが完全になくなるわけではありません。胃がんが発生しやすい慢性萎縮性胃炎が治るのにしばらく時間がかかるからです。除菌後も定期的に内視鏡検査をおこなっていきましょう。